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最終更新:2013年10月26日(土) 22時14分

オスプレイ、準備不十分のまま配備か

 アメリカ軍の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」の機体の状態に関する報告が正しく記載されておらず、十分な準備がされていないまま配備されていた可能性があることが明らかになりました。

 23日に公表された監査報告書によりますと、アメリカ国防総省は、オスプレイの可動率を算出するうえで根拠となる目録と作業報告書を調査しました。その結果、2008年10月からの3年間で、機体の現状に関する報告200回のうち167回が「不適切に記録されていた」ほか、907回の作業報告のうち112回が「十分でなかった」ということです。また、6個中隊が「不完全、もしくは正確ではない」まま報告書を提出していたとして、「オスプレイの可動率は信頼できない」と結論付けています。理由については「整備担当者に対し、正しく報告書を記録するための適切な訓練がされていなかった」ことを挙げていて、十分に準備ができていない機体が配備された可能性も指摘しています。

 報告に不備があった機体が実際にどこに配備されたかは公表されていませんが、調査対象期間、オスプレイはアフガニスタンやイラクなどに配備されていました。日本では沖縄・普天間飛行場に2012年からオスプレイの配備が開始されていて、安全性を疑問視する地元の反発が続いています。(26日13:03)

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