シーズン中の新井良は左足がインステップしていた【拡大】
もっと、安打も本塁打も打てる-。和田監督は打撃ケージ横にいた新井良に近づくと、身ぶり手ぶりで直接指導。熱のこもった約20分間だった。
「強化指定選手や。もっと、振らせるよ」
22日には「バットを引く動作を小さくしてみたら」とアドバイスしたが、この日は踏み込む際の左足が右足と平行になるように促した。今季内角が打てずに苦しんだ新井良に“和田の考え”を伝授したのだ。
「そこを直せば、問題が2つ3つと解消される。内角が窮屈になっていたからね」
指揮官の助言に耳を傾けた新井良は「(左足が直れば)安打も出るし、本塁打も増えると言われました」とうなずいた。
「この時期だからできること」
和田監督は力を込めた。開幕4番を託したが、打率・238、14本塁打、51打点は物足りない。将は不動の三塁のレギュラーになりきれない背番号32の覚醒を期待している。(小松 真也)
(紙面から)