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【プロ野球】原巨人 V率100% 内海6イニングゼロ封2013年10月27日 紙面から ◇日本シリーズ<第1戦> 巨人2−0楽天
巨人が4投手の継投で無得点に抑えた。内海は6イニング6安打ながら走者を出してからが粘り強かった。打線は5回1死一、三塁から長野の右前打で均衡を破り、8回に村田のソロ本塁打で加点。楽天は9安打を放ち、6度の先頭打者を出しながら決め手を欠いた。8イニングを4安打2失点、10奪三振で踏ん張った則本を援護できなかった。 日本シリーズは26日、Kスタ宮城で開幕し、第1戦は2年連続出場の巨人(セ・リーグ)が球団創設9年目で初出場した楽天(パ・リーグ)に2−0で競り勝ち、2年連続23度目の日本一に向けて好スタートを切った。日本シリーズは4戦先勝で、東北初の開催。第2戦もKスタ宮城でのナイターで行われ、予告先発は楽天が今季24勝無敗の田中、巨人が新人の菅野と発表された。 敵地・仙台でGのエースが真骨頂を発揮した。巨人の先発・内海が粘投で、大事な第1戦のマウンドを任せた原監督の信頼に応えた。許した安打は6本。2回から5イニング連続で塁上に走者を背負った。しかし、ここで踏ん張れるのが内海。走者を本塁にかえすことだけはせず6イニング無失点。チームにとって大きい1勝に導いた。 「納得できるかできないかと言えば、内容には納得はできないが、粘り強く投げられた」と語る表情は淡々としていた。しかし、心の中には大役を果たしたことへの充実感があり、「いい緊張感で、自分の投球ができました」。原監督も「0で抑えて(救援陣に)バトンを渡した。非常に価値がある投球だった」と合格点を与えた。 若武者・則本との投げ合い。「すごい球を投げていて刺激になった」という内海は、初回から飛ばしに飛ばしていったと振り返る。しかし、マウンドで冷静さを失うことはなかった。内角を直球で果敢に突いたかと思えば、外角へ必殺のスライダーとチェンジアップ。二塁に走者を背負っても慌てず騒がず、打者だけに集中。丁寧かつ確実にアウトを重ねていった。 その結果が昨年に続く第1戦の好投。「自分の間合いで投げてほしい」と試合前に望んでいた指揮官に、白星を届けることができた。これまで原監督が日本シリーズの初戦を取ったのは2002、09、12年の3度。いずれも最後には日本一に輝いている。 まさに吉兆星。それでも、チームに満足感はない。内海も原監督も気を引き締める。「逆球もあったし、内角へシュート回転した球もあった。修正しなければ」と左腕が振り返れば、原監督も「短期決戦といえども日本シリーズは長丁場。きょうはついていたと思う。明日もフラットな気持ちで試合を迎えたい」。さらなる進撃を目指していく。 (川越亮太) PR情報
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