［事件］東京・大田区の女性変死　身元はＩＴ会社勤務の２７歳（2013.10.26 00:26）

　東京都大田区鵜の木のアパート１階の部屋で、住人とみられる女性が死亡しているのが見つかった事件で、警視庁捜査１課は２５日、女性の身元をこの部屋の住人の派遣社員、上原桃子さん（２７）と特定した。上原さんの首には絞められたような痕があることから、同課は殺人事件と断定し、田園調布署に捜査本部を設置した。

　玄関は施錠されていたが、窓は無施錠でガラスに穴が開けられていた。室内に上原さんの現金数千円入りの財布が残され、上原さんが衣服を身に付けていなかったことから、捜査本部は犯人がわいせつ目的で窓から侵入し、殺害した可能性もあるとみて調べる。

　上原さんは布団の上であおむけの状態で死亡し、胸元まで毛布がかけられていた。目立った外傷はなく、死因は頸部圧迫による窒息死とみられる。室内には財布のほか、携帯電話、玄関の鍵なども残されていた。

　上原さんは中央区内のＩＴ関連会社で勤務。２５日朝に出勤せずに連絡も取れないため、上司が午前１１時半ごろに上原さん宅を訪問。近くの交番に相談し、警察官らが室内に入った。