2013-10-26 大白蓮華11月号 巻頭言
巻頭言
創価の青年は人類の希望なり
この人生において、勝利は、どこで決まるのか。
波乱万丈の使命の一生を生き切った、アフリカの環境の母ワダガリ・マータイ博士は言われていた。
――意気消沈した、その時に 「それでも立ち上がるのだ」と思えるかどうかで、勝負は決まると。
だからこそ博士は、朗らかな不屈の勇気を持つ創価の青年たちを、満面の笑みで見守ってくださった。
現代社会には、青年を、あきらめや無力感で押しつぶそうとする悪縁が、あまりにも多い。
ゆえに、自分自身の中から、常に新しい生命力を満々と発揮しゆく哲学が、どれほど大切か。
さらに、互いに励まし合い、一つ一つを乗り越え、一歩一歩、前進してゆくスクラムが、どれほど大切か。
日蓮大聖人は、重い病と闘う青年・南条時光に、「地にたうれたる人は・かへりて地よりをく」(1586?)と仰せになられた。
倒れても、また立ち上がればよい。立ち上がるたびに、より強くなれる。題目で、打開できない試練などない。信心で、変毒為薬できない苦難などないのだ。
わが師・戸田城聖先生の叫びが思い起こされる。
「宇宙の万物を変化させ、動かす、妙法の力が、地涌の我らの生命にある。その力を出し切るのだ。
青年よ、必ずこうしてみせると決意せよ。道を開け、!道を創れ!一切を勝利の劇に変えるのだ。」
この無限の希望の信仰を、一人でも多くの若人に伝えていきたい。しこに、地域と社会の蘇生もある。
断固たる
勇気を出して
語り抜け
これぞ慈悲なり
これぞ勝利と
思えば、一九六二年(昭和三七年)の創立の月、師の遺訓であった学会の三百万世帯を達成できた。
当時、東北の華陽の姉妹たちも、潑剌と青年桜のスクラムを広げてくれたことを、私は忘れない。
宮城の女子部のリーダーは、理不尽な悪口罵詈などにも負けず、「妙法の青年は、挑戦また挑戦です」 と微笑み、草創の鼓笛隊として誓いも固く舞い走った。
多宝の母となった今も、音楽隊の御子息たちと共に、東日本大震災からの復興の歩みの中で、多くの友を励まし、仏縁を結び、信頼の輪を広げてくれている。
「折伏こそ、真の平和と幸福の建設です。地球上に人類ある限り、私たちは仏宝対話をやめません」 と。
この学会精神に燃える同志は、皆、生涯青春である。
日本中、世界中で、偉大な創価の父母たちの黄金の人生が、なんと荘厳に光り輝いていることか。
その大勝利の法城こそが、今、堂々と聳え立った我らの総本部なのである。
そして、総本部に陸続と集い来る友が、「大法弘通」 「慈折広宣流布」 の誓願に立ち上がり、いやまして、希望に燃え、勇気に燃えて大前進しゆく、世界広布の新時代が開幕したのだ。
御本仏が 「いよいよ道心堅固にして今度・仏になり給へ」 (1184?)と、すべてを御照覧であられる。
久遠よりの宿縁をもって、今この時、躍り出た若人たちよ! 尊き青春を、楽しき青春を、未来永遠に輝きわたる勝利の青春を、勇敢に飾りゆけ!
2013-11 No,768