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震災後初めての秋祭り 大槌町赤浜地区
10月20日 15時1分

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町の赤浜地区で震災後、初めてとなる秋祭りが行われ、被災地への支援として贈られた新しいみこしを担いだ男たちが威勢よく街を練り歩きました。

大槌町赤浜地区では、3年に1度、地元の神社で秋祭りを行ってきましたが、おととし予定されていた祭りは震災で中止になりました。
ことしは、山梨県の支援者から新しいみこしが贈られ、5年ぶりに秋祭りが行われました。
神社の境内には、白いはかま姿にえぼしをかぶった地域の人たちおよそ50人が集まり、玉串をささげたあと、新しいみこしを担いで神社を出発しました。
そして、海が見渡せるかつての住宅地の跡地などを通って、仮設住宅の周りを威勢よく練り歩きました。
大槌町の赤浜地区は、震災前はおよそ300世帯の人たちが暮らしていましたが、津波で200世帯以上の住宅が流されました。
仮設住宅で夫と2人暮らしの65歳の女性は「震災以来、初めてみこしを見ました。みこしが仮設住宅まで回って来てくれるのは活気が出てありがたいです」と話していました。
秋祭りの責任者を務める岡本大作さんは「祭りを開催できて感無量です。地域の絆を強めるために祭りは欠かせないので、地域に根づいた祭りとして続けていきたい」と話していました。

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