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事件
【伊豆大島】脱出の港に目立つ妊婦や母子「とにかく子供たちのこと考え…」
2013.10.24 12:54
チャーター船が出発する岡田港には、まだ幼い子供たちをしっかりと抱き、あやしたりしながら、受付の行列に並ぶ若い母親や父親の姿が目立った。
「子供も小さいし、何か起きたときに、避難できるか分からない」
元町家の上に住む主婦、山田雅菜(かな)さん(28)は、8月に生まれたばかりの次男、琉輝翔(るきと)くんを抱えて、島を出る理由をそう話した。
琉輝翔くんはまだ首がすわらないほどで、23日午後9時ごろ、町役場から、今回の避難対象者となったとの連絡が入ったという。
小学校に通う長女(10)、保育園の長男(4)と次女(3)もいる。山田さんは琉輝翔くんを揺すったりしてあやしつつ、無邪気に走り回る長女らも気にかけながら、「この子たちは旅行にでも行くのかと思っている。とにかく子供たちの安全を考えた」と話した。
粉ミルクやおむつなどをかばんいっぱいに詰め込み、山田さんは夫と祖母と合わせて、7人で島を出る。だが、避難先はまだ決まっていないという。
「島を出た方が安全だけど、安心するのは住み慣れた町と家。早く帰ってきたい」と、複雑な表情を浮かべて出港の時間を待った。
このほか前日に続いて、高齢者や、病気を抱えた人、障害がある人たちも、受付の列に並んだ。
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