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事件
【伊豆大島】「限られた時間。打てる手は打つ」土嚢600袋、800人が島外へ
「限られた時間の中で、できることはやった」。土嚢(どのう)の積み上げ、食料買いだめ…。土石流被害を受けた伊豆大島(東京都大島町)では24日、台風27号の接近や25日に予定される避難勧告に備え、住民らが着々と準備を進めた。港からは島外避難の「第2陣」として船に乗り込む子供や妊婦の姿も。この日は73人が島を出て、町のチャーター船による避難は100人を超えた。町は自主避難を含め、町の人口の約1割にあたる約800人が島外に移ったとみている。
約1時間半かけて店舗周辺に土嚢を積んだ元町3丁目の文具店。19日の避難勧告の際は土嚢を準備しなかったが、周辺の被害を目の当たりにし、危機感は強い。従業員の柳瀬由紀子さん(63)は「水が入らなければいいが、万一に備えて低い場所にあった商品は2階に移した」と話した。
ボランティアは土嚢を約600袋作り、元町2、3丁目の民家を中心に積んでいった。ボランティアの男性(40)は「地図を見ながら、海へと流せるラインを作るように積んだ。台風前になんとか終わらせることができた」と、雨にぬれた顔をぬぐった。
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島北部の泉津(せんず)区でも避難に備え、町消防団泉津分団の約15人が、一軒ずつ住民が在宅しているかを確認し、地図に書き込む作業を繰り返した。台風26号襲来時に起きた土砂崩れで一部の道路は不通のまま。酒井三彦分団長(50)は「土砂で道路が寸断されて孤立する可能性がある。避難漏れがないようにしないと」と地図に目をこらした。
非常時に備え、保存食を買い求める客の姿も目立った。岡田地区の食料品店で買い物をしていた元町北の山の主婦、大西好美さん(71)は「ガスや水道が止まっても大丈夫なように、パンとお菓子をたくさん買った」と話した。
元町地区の食料品店では、ミネラルウオーターやカップ麺、菓子類などが売れ、ここ数日の天候不良も手伝って商品棚は品薄状態に。店員は「みんな万一に備えている」と説明した。
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