大学入試改革:「教育変える突破口に」 下村博文文科相に聞く
毎日新聞 2013年10月21日 東京朝刊
一つは、現在、主に国公立大の1次試験に使われている大学入試センター試験の「改定版」。大学教育に必要な能力を判定するためのテストで、結果は現行のような「1点刻み」の点数主義ではなく、得点を大まかなランクに分けて表示する。例えば、1000点満点のテストなら「A(800点以上)」「B(700〜799点)」というイメージだ。
二つ目は、高校在学中に基礎学力の定着度を測るための「到達度テスト」。学力試験を原則課さないAO(アドミッション・オフィス)・推薦入試が学力低下を招いたという指摘もあるため、このテストを学力保証のために活用する。
いずれのテストも複数回受験できることを想定している。
近く実行会議が両テストを盛り込んだ提言をまとめ、具体的な制度設計や導入時期などの議論の場は文科相の諮問機関「中央教育審議会(中教審)」に移る。