和田監督は東京から戻り、そのまま秋季練習を見守った【拡大】
あれこれ言われて頭がパニック…。ルーキーが陥りやすい混乱を回避するため、和田監督が理想のプランを披露した。
「指導は1人であたった方がいい。1人に3人がかかるわけにはいかないし、この選手には『こう』というものを作らないといけない。(コーチが)多いことには、良いことも悪いこともある」
つまり、専任コーチ制だ。打撃部門では、関川&高橋の両1軍コーチに加え、トーマス・オマリー(52)の入閣も決定済み。主に2軍を見ることになるが、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)も加わる構図になる。
それぞれに実績があり、頼もしい面々ではあるが、その指導法は多種多様だ。『関川さんはこう言っていたのに、オマリーさんはちがう…』。そんな事態を避けるために、指揮官が腹案を説いたわけだ。
そのためには選手をいち早く知り、理解する必要がある。ドラフト1位指名の岩貞(横浜商大)を除き、まだ直接顔すら合わせていない。「きのう(24日の)岩貞君でもそうだが受け答えひとつでも『いけるな』と判断できる要素になる。まず『知る』ということが、とっかかり」と、新人6選手を今後、じっくりとチェックしていく。
「スカウトはずっとその選手を見ていて技術なり性格をしっている。我々が見るのはまず12月の体力測定と(1月の新人合同)自主トレになる」
選手をとことん知る。そこから最善の育成策を打ち、金の卵のふ化させる。(栃山 直樹)
(紙面から)