京都府は２５日、生活保護受給者の自立支援のため、１２月から５人程度を臨時職員として採用すると発表した。就労の経験を積んで民間企業への就職につなげるのが狙いで、府によると全国で初の取り組みという。対象は１８歳から５９歳までの府内在住者で、民間企業に就労する意思があることが条件。学歴は不問。募集は１１月１〜１１日、面接で選考する。１２月２日付で雇用し、原則半年間、最長１年間雇用する。期間中でも民間企業への転職を認める。

　担当業務は、パソコン入力や資料作成の補助など。週１回程度、京都自立就労サポートセンターなどで研修を受ける。給与は例えば、高校卒業後５年未満の人は日額７０１０円を予定している。

　山田啓二知事は記者会見で「就労意欲のある人に働く習慣や自信を持ってもらい、本格的な就職につなげたい」と話した。問い合わせは府人事課（０７５・４１４・４１３６）。【花澤茂人】