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野口さんら 小惑星の観測態勢強化を
10月26日 10時38分

地球に飛来する可能性がある小惑星の危険性について考える催しがニューヨークで開かれ、宇宙飛行士の野口聡一さんや世界の元宇宙飛行士たちが、小惑星をいち早く発見できるよう観測態勢などを強化する必要性を訴えました。

この催しは、地球に飛来する可能性がある小惑星に対する関心を高めてもらおうと、世界各国の宇宙飛行士でつくる組織などが開いたもので、ニューヨークの会場には、欧米の元宇宙飛行士4人のほか、日本からは野口聡一さんが参加しました。
地球に近づく軌道にある小惑星は、現在1万個以上が確認されていますが、未確認のものはその100倍あるとされ、ことし2月、ロシアに落下し、世界に大きな衝撃を与えた隕石(いんせき)も、事前には発見されていませんでした。
元宇宙飛行士の1人は、小惑星が都市部に落下すれば、大きな被害が出るおそれがあると指摘したうえで、地球に近づく小惑星をいち早く発見できるよう観測態勢を強化することや、小惑星の軌道を変える手段を検討することが重要だと訴えました。
また、野口さんは、世界で初めて、小惑星に着陸して微粒子を採取し地球に帰還した日本の探査機「はやぶさ」を紹介して、日本の技術や経験が貢献できると強調しました。
催しのあと野口さんは「人類がみずからの手で小惑星から地球を守れるかもしれない。SF的な話と思うかもしれないが、日本に何ができるのか議論が高まってもらえればと思う」と話していました。

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