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石巻線15年春全面再開 女川駅内陸に150メートル移設

石巻線復旧に関する確認書締結式に出席した(右から)西野支社長、須田町長、JR東日本東北工事事務所の竹内研一所長

 東日本大震災で被災し、休止している宮城県女川町のJR石巻線浦宿−女川間について、JR東日本は25日、2015年春に再開する方針を明らかにした。町が中心商業エリアの再生を宣言する「まちびらき」に合わせた。同区間の再開で石巻線は全面復旧する。
 商業エリアの中心となる女川駅は約150メートル内陸側に移設され、同区間の営業距離は約2.4キロと約200メートル短くなる。
 町は土地造成や駅舎建設、周辺インフラと交通広場の整備を実施し、JR東は線路や信号、プラットホームを整備する。
 女川駅は5〜6メートルかさ上げした土地に建設する。鉄骨一部木造3階で、震災前に駅に隣接していた町営温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」も入る。駅舎部分はJRに有償で貸与する。建設費は約7億2000万円の見込み。
 JR東と町は同日、町役場で復旧工事に関する確認書を交わした。記者会見したJR東日本仙台支社の西野史尚支社長は「被災区間の復旧は乗客の安全確保が大前提。町の土地造成計画が明らかになり、まちびらきに合わせて運転再開できると見込んだ」と話した。
 須田善明町長は「再開時期を明言してもらい、ありがたい。前提となる造成工事は町が責任を持って進める。駅と温泉が一体となった施設を整備し、多くの人が集える場にしたい」と述べた。


2013年10月26日土曜日

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