蹴球探訪
5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】星野監督 先制“口撃”成功 予告先発が実現2013年10月26日 紙面から
東北初の日本シリーズは26日に仙台市のKスタ宮城で開幕、球団創設9年目で初出場するパ覇者の楽天と、セを制した巨人が連覇を懸けて争う。25日は監督会議が行われ、楽天・星野仙一監督(66)が突然予告先発を提案、巨人・原辰徳監督(55)に了承させる奇襲攻撃に成功。第1戦は楽天が新人の則本昂大、巨人はエース内海哲也と発表された。開幕戦登板が予想された今季無敗の田中将大投手は疲労を考慮し第2戦以降へ回避、佐藤コーチは「本人の意思」とだけ説明し不安をのぞかせた。 先に仕掛けたのは、宿敵との対決に燃える闘将だった。Kスタ宮城で行われた監督会議で星野監督が口火を切った。予告先発を提案。原監督も応じ、その席で両指揮官が初戦の先発投手を公表する異例の展開になった。 星野「ペナントレース中にやっていた予告先発はどうするの?」 原「監督、どうですか? え〜、ファンの方が望むなら、異論はございません」 フリートーキングの1発目に放ったジャブが敵将の動揺を誘う。ここでNPB規則委員が間に入り、両監督が合意した場合は予告先発が導入されることを説明。そして、原監督が内海の名を告げると、星野監督は「則本で」と伝えた。 会議終了後、闘将はニヤリ。「ウチは(先発投手の)人がいないんだから、どっちでも一緒や。素直に野球をやるよ」。第7戦まで戦った場合、楽天は田中、則本、美馬が2度ずつ登板することは明白。それならば、多彩な駒を抱える相手の先発を予告させる方がメリットは大きい。 打倒巨人にかける執念だ。監督会議の直前に行われた会見で、星野監督は「相手は偉大なチャンピオン。老舗の球団で、経験豊富なチーム」と持ち上げた。田中と則本の2枚看板がいても、戦力が劣ることは指揮官も自覚している。 ただ、戦力差通りに収まらないのも野球。「気持ちは前に前に。蹴(け)られようが、張り倒されようが、前に前に」。現役時代からそうだった。ONに打たれて泣き、抑えて泣いた。「ウチの若いヤツがどこまで抵抗してくれるか、楽しみだ」 指揮官として4度目の日本一チャレンジ。「これまではペナントレースに勝てば終わりという感覚があった」という。今回は違う。初めて、宿敵との頂上決戦を迎える。「巨人に勝って初めてウチの選手は自信をつけるんじゃないか」。闘将は熱く燃えている。 (井上学) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|