【楽天】則本、６１年ぶり日本Ｓ新人開幕「いいねという感じ」

則本は余裕のＯＫサイン

　◆コナミ日本シリーズ２０１３第１戦　楽天─巨人（２６日・Ｋスタ宮城）　巨人と楽天との日本シリーズを前に、巨人の４番・村田が、同じく楽天で４番のジョーンズに宣戦布告。早くも火花を散らせば、予告先発制が採用され第１戦に先発する内海、則本はともに自然体で最終調整に臨んだ。

　いつもと変わらぬ笑顔で、則本は駐車場への階段を下りてきた。監督会議で予告先発が決定。隠す必要がなくなり「またこの辺（開幕戦）か。いいね、いいねという感じです」。シーズン開幕、交流戦後のリーグ戦再開初戦に続く３度目の“開幕投手”。５２年南海の大神以来、６１年ぶり３人目となる新人での日本シリーズ開幕投手にも、緊張感を感じさせなかった。

　初戦の先発は２日前の２３日、佐藤投手コーチから告げられた。「『肩肘、大丈夫か？』と言われて、はいって答えたら『じゃあ、お前で』と。頑張りますって言いました」。２１日の最終Ｓ第４戦、リリーフで１イニングを投げて以来の登板。２４日にブルペンで約６０球を投げて態勢を整えた。

　後ろに田中が控える状況は気にしていない。「その試合で後ろにいるわけじゃない。任された試合をしっかり投げたい。初戦を取るのはでかい。内海さんだから『則本で（負けても）いいか』という人もいると思うけど、僕は勝つ気でいるんで」と自信を見せた。

　巨人打線の印象については「完成されているチーム。強打だけじゃなくバントも走塁も、総合力がすごく高い」と指摘。「こっちはもともと挑戦者。日本一のチームを倒しにいくぞと、みんな思っている」と強調。勝ってエースへつなぎ、日本一への道を切り開く。