みの「朝ズバッ！」降板　ＴＢＳが発表「総合的に判断」

　ＴＢＳは２５日、タレントみのもんた（６９）が、冠情報番組「みのもんたの朝ズバッ！」（月〜金曜午前５時半）を降板すると発表した。みのは次男の逮捕を受け、９月１６日から同番組への出演を自粛していた。みのは「大変、世間をお騒がせして申し訳ありません」との謝罪コメントをファクスで発表。２６日に東京都内のホテルで会見を開く。

　ＴＢＳがみの降板とリニューアルを発表したのは「朝ズバッ！」と「みのもんたのサタデーずばッと」（毎週土曜午前５時４５分）。両番組は、視聴者の視線で、さまざまな社会的事象や事件について、みのが直言するというコンセプトの報道番組だ。

　同局はみのと話し合った結果、次男の逮捕で視聴者から寄せられた意見や、出演自粛を取り巻く環境、みの自身の意向などを「総合的に判断し」、みのの降板をこの日決めたという。

　今後、現在の出演者を軸に「朝ズバッ！」は１１月４日から、「サタずばッ」を同９日からリニューアル。番組タイトルから「みのもんた」を取って“みのカラー”を一掃したうえで放送する。

　みのがどこかのタイミングで出演し、番組内で視聴者に謝罪をするかどうかについては「所属事務所とご本人の判断による」（ＴＢＳ）という。みのの所属事務所は「会見で本人に聞いてほしい」としている。

　みのは、窃盗未遂容疑での次男の逮捕から２日後の９月１３日、両番組への出演自粛を発表し、神奈川県鎌倉市内の自宅で会見。「キャスターという報道番組の司会者から一歩外れて捜査の推移を見守るべきだと決意した」と涙ながらに語ったが、降板の可能性については明言を避けた。

　以後は、パーソナリティーを務める文化放送のラジオ番組「みのもんたのウイークエンドをつかまえろ」（土曜午後１時）で、「別に世間を騒がせたつもりはまったくない」「（次男は３０歳を過ぎ、独立しているので）いくら身内だとはいえ、親が責任を取らなければいけないのはおかしい」など、自身の責任を問う声に反論したり、集まった報道陣を避け続けた。

　だが、同番組のスポンサー２社がＣＭを自粛するなど周囲からのプレッシャーに加えて、次男が窃盗容疑で再逮捕された経過を踏まえ、みのは今月１９日の同番組で「みのもんた、どうあるべきか、親の責任はどこまであるのか、近いうちに話させていただきたい」と述べた。次男は処分保留で釈放されたが、勤務していた日テレを諭旨解雇された。

　同番組の文化放送、みのがレギュラー出演する日本テレビ系バラエティー「秘密のケンミンＳＨＯＷ」（木曜午後９時）を制作する読売テレビはともに、みのについて「今後も出演を続ける」としている。