名古屋グランパスの玉田圭司(33)と永井謙佑(24)の両FWが25日、次節大宮戦に向けて、シュート数増加を掲げた。2人が2トップで先発した前節仙台戦では、玉田が決めた1本だけ。チーム全体でも4本と、今季最少のシュート数だった。この反省を踏まえ、リーグ戦6戦勝ちなしの苦境を打ち破るために、打って打って打ちまくる。
今季最少のシュート4本に終わった仙台戦を受け、両FWの目の色が変わった。非公開練習だったこの日は、フォーメーションを組んで攻撃の形を確認したもよう。2年ぶりの2桁得点に王手をかけている玉田は「とにかく結果が欲しい。それである程度、状況は変わる」と力を込めた。
そもそもグランパスの戦術は無理に攻めるより、バックパスをしてでもボールを保持することを求められていた。今季もシュート数が少なくとも、ボールを支配して効率的に仕留めてきた試合は多く、7、8月に5連勝した試合はいずれもシュート数は1桁だった。
ただ、仙台戦ではそうした手応えはなく、手にしたものは危機感だった。玉田は「でも、少ないね。4本でしょ。それもどの4本だろって数える感じでしょ」と分析した。
玉田以上に危機感を募らせているのが永井だ。8月のグランパス復帰後いまだゴールがなく、仙台戦でもシュートゼロ。良い形でボールを受けるシーンがなかっただけに「もっとミドルシュートを増やしたほうがいい。みんなパスにこだわりすぎて、リズムが出ていない。シュートを打つからパスも通る。僕はそのこぼれ球を狙う」と力説した。
永井にとっては復帰後初めて、約11カ月ぶりとなる豊田スタジアムでの試合となる。「雰囲気とか、サポーターとの距離も近い。サッカーやってる感じがして、トヨスタの方が好き」と話す。相手はここ14戦13敗と、どん底の大宮。ピクシーラストシーズンを下位のまま終えないためにも、打って、決めて、勝つ。 (宮崎厚志)
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