サッカーバレーで笑顔を見せる牟田(奥)、手前は田中隼=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)
|
 |
名古屋グランパスの新人DF牟田雄祐(23)が24日、一人前のJリーガーの証となるプロA契約を締結した。19日の仙台戦で4試合連続の先発フル出場を果たし、A契約条件となる公式戦出場450分を達成。ただ、出場した7試合は2分け5敗とまだ勝利の喜びを味わえていないだけに「まず勝ちたい」と、次節大宮戦への闘志を燃やした。
新入団会見でプロでの最初の目標として定めたA契約を結び、久米GMとの面談を終えた牟田は、晴れ晴れとした表情で姿を現した。年俸は入団時のC契約最高の480万円から、A契約締結時の最高となる700万円にアップ。「評価してもらいました。でもこれで終わりじゃない」と笑みを浮かべた。
ただ、心底は喜べない。仙台戦まで7試合530分間出場したが、結果は2分け5敗。牟田のパフォーマンス自体は試合ごとに向上しているものの、「自分が出て、チームがまだ勝てていない」と、スッキリしない心境はぬぐえない。
仙台戦では闘莉王、増川が不在のため、初めてDFラインのコントロールを担当。しかし中盤のセカンドボールを相手に拾われ続けたことでラインを押し上げられず、劣勢を覆せなかった。この経験から「悪い時間帯でももっと味方としゃべって防げるようにしたい」と修正点を挙げた牟田。ここ14戦13敗と今最も弱い大宮を相手に、自身のプロ初勝利を奪い、新たなスタートを切る。 (宮崎厚志)
この記事を印刷する