米製造業受注：９月はコア資本財が予想外のマイナス

　　10月25日（ブルームバーグ）：９月の米製造業耐久財受注は、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財（コア資本財 ）の受注が市場予想に反し前月比で減少した。政府機関の一部閉鎖が始まる前に設備投資が鈍化しつつあったことが示唆された。

米商務省の発表によると、９月のコア資本財受注は1.1％減。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は１％増だった。

耐久財全体 の受注は3.7％増。変動の大きい航空機の上振れが影響した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は2.3％増だった。前月は0.2％増（速報値0.1％増）に修正された。

ウェルズ・ファーゴ証券のエコノミスト、ティム・クインラン氏は「詳しく見れば見るほど、失望感が強まる」とし、「製造業に経済成長を継続して下支えする力があるのか疑問を抱かせる内容だ」と続けた。

変動の大きい輸送用機器を除く耐久財受注 は0.1％減。同項目はこれで３カ月連続マイナス。

民間航空機の受注は57.5％増。前月は5.4％増だった。軍用機および同部品は15.2％増。前月は11.5％減だった。

コア資本財受注 は７月に3.5％の大幅減少を記録した後、８月に0.4％とわずかに戻した後、９月に入って再び下落に転じた。この結果、2009年７月からの今回の景気拡大局面では、これまでのところ６月がピークとなっている。

国内総生産（ＧＤＰ）の算出に使用されるコア資本財の出 荷は９月に0.2％減となった。前月は1.1％増。同項目は過去４カ月のうち３カ月でマイナスを記録している。

原題：Capital Goods Orders in U.S. Unexpectedly Declined inSeptember（抜粋）

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更新日時: 2013/10/25 23:19 JST