Updated: Tokyo  2013/10/26 02:40  |  New York  2013/10/25 13:40  |  London  2013/10/25 18:40
 

米デュポン、高機能化学部門を分離へ-「テフロン」など生産

Share Google チェック

  10月24日(ブルームバーグ):時価総額で米最大の化学品メーカー、デュポン は24日、調理器具のコーティングに使われる素材や冷媒などを生産する高機能化学部門をスピンオフ(分離・独立)すると発表した。株主価値を高めるため収益性のより高い事業に経営資源を集中する取り組みの一環。

この日の発表によると、スピンオフは約1年半で完了し、同社株主が新会社の全株式を保有することになる。デュポンのプレゼンテーション資料によれば、同社の昨年の営業利益63億ドル(約6100億円)のうち高機能化学部門は29%を占めた。

同社は7月、低成長で収益が不安定なことを理由に同部門をスピンオフする可能性を初めて明らかにした。物言う株主のネルソン・ペルツ氏がデュポン株を取得して以来、エレン・クルマン会長兼最高経営責任者(CEO)は業績改善を求める圧力にさらされている。高機能化学部門のスピンオフ後、現時点ですでに最大事業である農業部門の売上高が全体に占める割合は37%に拡大する。

デュポンのスライド資料によると、高機能化学部門の昨年の売上高は72億ドル。同部門を除くと全体の売上高は280億ドルとなる。同部門は塗料に利用される二酸化チタン生産で世界最大手。「フレオン」(通称フロン)や、フライパンなどのコーティングに使う「テフロン」も生産している。

原題:DuPont Says It Will Spin Off Performance Chemicals Unit(1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Simon Casey scasey4@bloomberg.net;ヒューストン Jack Kaskey jkaskey@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Simon Casey scasey4@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/25 10:25 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。