東京・墨田の男性殺害:兄殺害容疑、元弁護士を逮捕 昨年夏ごろまで同居
毎日新聞 2013年10月03日 東京夕刊
昨年12月に東京都墨田区の無職、大久保敏明さん(当時58歳)が自宅で殺害されているのが見つかった事件で、警視庁向島署捜査本部は3日、敏明さんの弟で元弁護士の敦容疑者(52)=墨田区東向島5=を殺人容疑で逮捕した。捜査本部によると「認めません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年11月24〜25日ごろ、東向島1の敏明さん宅で、敏明さんの頭や首を刃物のようなもので刺し、殺害したとしている。防犯カメラの映像などから、容疑者が浮かんだという。
敏明さんは自宅を売却し近所のマンションに引っ越す予定で、昨年夏ごろまでは敦容疑者と2人で住んでいた。【松本惇、山崎征克、神保圭作】
◇7月末に登録消す
敦容疑者は1985年に東京都立大学(現首都大学東京)を卒業。墨田区役所勤務を経て99年弁護士登録。足立区内に事務所を置き、多重債務など民事訴訟全般を手がけ、今年7月末に自ら登録を取り消した。現在は無職という。敏明さんは数年前に亡くなった母を介護するため、勤めていた会社を辞めたという。【松本惇】