MOON CHILDREN

赤い月が輝く夜には綺麗な花束を。

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影 売りませんか (3)

慎重に近づいて行く若い男性が呼び込みの男からボールペンを受け取り、

小汚い紙切れにサインをしたかと思うと

すぐに何枚もの福沢諭吉を数えて

鬱陶しいほどのテンションで街へ出かけていった。




祐介はその様子を始終観察していた。

良いとか悪いとか信用なら無いとかではなくて

その商売の異質さにとにかく目を引かれていた。


暫く見ていると悪寒がして 

また風邪を引いたか、と家へ引き返した。
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コメント

  • はじめまして。
  • (時田 空彦)
  • 2006-05-09 02:04:51
  • 「影 売りませんか」は、

    続きはないのでしょうか?

    僕は普段あまり本を読まない人間ですが、

    更新楽しみにしています。