MOON BABY

赤い月が輝く夜には綺麗な花束を。

前日の閲覧数
535PV
+SHARE
Twitter Facebook RSS

銀色の月  〜第四章〜

ある家の台所にサンドイッチの残りが入った
「ちょうど猫の顔にハマリそうな大きさの」ビニール袋がありました。

僕の家には一匹の猫がいます。
その猫は眼がくりくりしていて大変可愛いのですが、食に関しては外道です。
ご飯をあげようとすると、もうすでに一人で「はぁはぁ」しています。

そんな猫がサンドイッチの残りなんかが入った袋を見つけたら大変です。
いや、見つけました。
例によって「はぁはぁ」しながらそのビニール袋に近寄っていきました。



そして中に顔を入れる!舐めまわす!息を吸う!ぴたっ!へばり付く!




顔に!ビニールが!




結構猫というのは頻繁にゲロを吐きます。
だから今回も吐いちゃいました。

顔とゲロしかないという完全な密室。

もがいてもビニールは取れず、
結局、死を覚悟したようでして自分の一番のお気に入りの場所に行こうとします。


そこで人間に見つかります。
人間もびっくりしたでしょう。
頭にビニール袋を被った猫が廊下で倒れているわけですから。



慌てて袋を取られ九死に一生を得た猫はそこでぐったりと倒れこみました。









そして僕が1時間程して心配して様子を見に行くと、

もう猫は新たなごちそうを求め台所に向かって「はぁはぁ」している所でした。
ジャンル:
キーワード:
ビニール袋

あわせて読む

この記事を見た人はこんな記事も見ています

  1. 帰宅
  2. 死体置き場
  3. 影 売りませんか
  4. 影 売りませんか (3)
  5. 影 売りませんか (2)