MOON BABY

赤い月が輝く夜には綺麗な花束を。

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銀色の月  〜第二章〜

今日はとっても天気が良かったので図書館に行きました。

少し太陽にやられて気分が悪くなったのでトイレに行きました。
僕は用を済ませて汚い手を洗うとトイレから出た。
暫く宛ても無く彷徨っていると、一冊の汚い本を見つけた。
何となくその本を手にとって開いてみた。。。


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ある日、天気が悪かったので彼は図書館に出掛けた。
図書館に着くと急に気分が悪くなったのでトイレに駆け込むと中に妖精が一匹いた。


「何してるの?」
と彼が尋ねると妖精は
「世界の事を考えてるの」と言った。
彼は詳しくその話を聞いた。
でも「当たり前」の事しか言わないなと彼は思った。

その程度、自分も考えていたし、おおよそ見当は付くし、別にコレ以上を聞く気にもならないと彼は思った。


そんな事を考えていると彼は段々イライラしてきて突然彼女を殴りつけた。
何度も何度もその妖精を殴った。
もう妖精は動かなくなったから彼はやめた。
ちょっと気が引けたが、手が汚くなったので手を洗った。

「殴った意味」なんて、、あるよ。



あるけど今は分からない。



彼はそう言うとトイレから出た。


沢山の人が表紙に「常識」と印刷された本を手にとって読んでいた。

彼は暫く人の手に触れていないような本棚の前に立ち止まり、


「妖精の反逆」と書いてある汚いモノを手にとった。

実に下らない内容だと彼は思った。

自分も「常識」と書いた本を読めばよかったと思った。

この妖精の本の内容の1%も理解していないが
「当たり前」の事しか書いてない気がした。


下らない、当たり前だろ、、と呟き、背中をじりじりと焼き付ける赤黒い夕陽に、冷や汗を流しながら彼は家路についた。。。


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僕はパタンと本を閉じると、くすくすと笑い図書館を出てまっすぐに家に帰る事にした。



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