選挙:知事選 告示 現職新人、一騎打ち 土砂降りの中、舌戦始まる /広島
毎日新聞 2013年10月25日 地方版
さらに「この4年間、挑戦そして実現をスローガンに掲げて進んできた」と語り、「次の4年間どうするか。さらに挑戦、もっと実現していきましょう」と気勢を上げた。
最後は支援者らが「フレー、フレー、湯崎」と声をそろえて激励。声援を背に選挙カーに乗り込み、遊説に回った。【中里顕】
◇国の悪政の防波堤に−−大西理氏(47)=無新
中区の原爆慰霊碑に献花後、集まった約150人(陣営発表)の支持者を前に平和記念公園で第一声。「国の悪政の防波堤となる県政への転換を約束する」と決意表明した。
県や民間企業が出資するファンドを運営する「ひろしまイノベーション推進機構」について「2社に15億円を投資しているが、県経済の主役で事業所の99%、雇用の8割を担う中小企業振興予算は33億円で1社当たり3万6000円。これでどうやって将来、県の経済が前に向いていくのか」と述べ、中小企業振興基本条例の制定による中小企業予算の抜本的な拡充を訴えた。
また、消費増税や年金カット、医療費の窓口負担の増加、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉など国が進める政策に対して「本来なら県民の暮らしと福祉を守る県政が、国の悪政に追随、容認の姿勢をあらわにしている」と批判。国に中止や撤退を求めるとした。このほか中学卒業までの医療費無料化や、核兵器廃絶、脱原発と自然エネルギーへの転換を訴えた。
この後、選挙カーに乗り込み市内で街頭演説した。【加藤小夜】
==============
湯崎英彦(ゆざき・ひでひこ) 48 無現(1)
[元]通信会社副社長[歴]通商産業省機械情報産業局総務課・自動車課▽資源エネルギー庁原子力産業課長補佐▽通産省通商政策局米州課長補佐▽アッカ・ネットワークス代表取締役CEO▽東大=[自][民][公]
大西理(おおにし・おさむ) 47 無新
共産党県常任委員▽ヒロシマ革新懇代表世話人[歴]電子機器会社員▽民青同盟県常任委員▽広島民医連事務局職員▽党地区常任委員▽安佐北区原水協常任理事▽大阪経済法科大中退=[共]
==============
◇各候補の選挙事務所
湯崎英彦候補
南区稲荷町1の1
電話082・236・8950
大西理候補
中区大手町4の2の27の403
電話082・245・2501