まずio9は、多くの場合ゾンビになるのは人間ばかりで、動物や昆虫への影響は少ないことに着目しています。(『バイオハザード』にはケルベロスやキメラ等のゾンビが登場しますが...)そこで、動物や昆虫はゾンビにならないという前提のもと、デビッド・ミゼジュウスキ氏の以下のような主張を紹介しています。
マウンテンライオン(ピューマ)よりも大きく、よりパワフルな動物と言えば、メキシコやアメリカの南西砂漠に分布するジャガーです。ジャガーは隠密に狩りをし、鋭い犬歯で頭部を噛み砕くという強烈な手法で獲物の息の根を素早く仕留めます。
ジャガーの噛む威力は2000ポンド毎平方インチで、大陸に生きるパワフルなほ乳類の一角です。この噛む力と殺傷技術は、ゾンビを仕留めるのに最適です。ジャガーは生まれながらのプレデターなのです。
次の動画は、ワニを仕留めるジャガーの様子です。これを見れば、ゾンビなどちょっと大きいネコさんの敵ではないということが理解していただけるでしょう。
また、万が一、動物がゾンビに負けてしまったとしても、地球には虫がいます。以下は、同氏の虫に関する見解です。
ゾンビの最終的な脅威は北米の巨大動物でもなんでもありません。それは、分解者と言われる虫たちです。小さい虫の群れが、死肉を食べ、分解するのです。この分解者には、細菌、真菌、カビ、ウジ、甲虫等の昆虫、その他の無脊椎動物が含まれます。
これらは非常に小さく、肉眼で(特にゾンビの目では)確認するのが難しいものもいます。また、見えたり、ゾンビが自分の体をむさぼられるのを感じたとしても、動きの鈍くなったアンデッドが、これら分解者を払い落としたりするのは困難でしょう。
そうであれば、ゾンビが生きながらにして(?)バラバラになるのは時間の問題です。脳を含む柔らかい組織は全て剥ぎ取られ、ゾンビはたちまち骨になってしまいます。信じられないでしょうか? 下の動画には、野ウサギが一週間で骨になっていく様子が映し出されています。これを見れば、分解者の凄さが分かることでしょう。
グロ動画ではありませんが、一応閲覧注意です
3日目あたりの分解速度が凄まじいですね。これなら、ゾンビも数日で全滅かもしれません。ゾンビアポカリプスを心配する必要なんて無さそうです。むしろ、ゾンビアポカリプスよりも、動物や昆虫、細菌類がゾンビにならないようにする対策を講じる方が大切かもしれません。もしも、これらがゾンビ化してしまったら、史上最強になりかねませんからね...。
それにしても、これはウサギだから、そこまでのグロさはありませんが、体が毛で覆われていない上に肉が腐り落ちているようなゾンビだったら、見るに耐えない状態だったことでしょう。元からですが...。
[via io9]
(中川真知子)