【ブリュッセル=野島淳、ロンドン=伊東和貴】欧州連合(EU)は24日の首脳会議で、米国家安全保障局(NSA)による盗聴疑惑を討議。ドイツとフランスが主導し、米国とともに盗聴の実態や再発防止を話し合う枠組みをつくることで合意した。年末をめどに、米側に信頼回復に向けた対応を求める。

 EUはテロ対策の情報収集は必要だとしつつ、「信頼関係がなければ協力はできない」としている。

 米情報機関の情報収集を巡っては、フランスで市民らの通話記録など約7千万件が不正に集められたり、メルケル独首相の携帯電話まで盗聴されたりといった疑惑があかるみに出て、EU首脳会議でも急きょ対応が話し合われた。

PR情報