民主党は25日、情報公開法改正案を衆院に提出した。安倍政権が今国会での成立を目指す特定秘密保護法案に対抗し、「秘密」の是非を裁判所がチェックできる仕組みを盛り込んだ。自民党は同改正案を特定秘密保護法案と並行して審議する方針だ。

 情報公開法改正案は、国が非公開とした公文書を裁判所が検証し、政権側の判断が妥当かどうか調べる「インカメラ審理」を取り入れた。国民の知る権利の実効性を担保し、政権側が際限なく情報を秘匿するのを防ぐ狙いがある。

 自民党は、衆院に新たに設置された国家安全保障に関する特別委員会で審議を急ぐ。まず国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案を11月上旬に衆院通過させる。その後、速やかに特定秘密保護法案の審議に入るために民主党への配慮が必要だとして、情報公開法改正案との並行審議に応じることにした。

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