2013年10月25日17時09分
東京電力は25日、福島第一原発内を通る排水溝で24日に採取した水から放射性ストロンチウムなどベータ線を出す物質が1リットルあたり2500ベクレル検出されたと発表した。この地点では過去最高値。検出されたのは前日に高い値が検出された地点より下流で、海から約150メートルの地点。放射性物質で汚染された雨水の一部が海に流れている可能性があるという。
東電によると、24日は断続的に雨が降っており、事故時の爆発で周囲の地表に降った放射性物質が雨水とともに排水溝に流れ込んだために値が上がったという。上流側では1リットルあたり11万ベクレルを検出。海に流れ出ないように排水溝を土嚢(どのう)でせき止めている。
東電は、土嚢の上流側の濃度の高い放射性物質を完全にはせき止め切れず、一部は下流側に漏れている可能性があるとしている。しかし、土嚢が崩れるなどで大量の漏れは確認されておらず、今回の下流側での放射性物質の検出への影響は低いという。東電は「環境への影響は小さいと考えている」と説明している。
PR比べてお得!