2012年9月20日木曜日

皮と果汁はちがいます!

 柚子を利用したブリには2タイプあります。一つは高知県で生産されている「ユズ皮」を用いたもの。もう一つは鹿児島県東町漁協で生産している「ユズ果汁」を用いたもの。ともに高知県産のユズを用いているのは同じですが、製品のコンセプトは大きく違います。両方とも深田の研究成果を実用化しているものですが、今後は呼び方の交通整理が必要かもしれません。とりあえずこのブログでは「高知モデル」と「柚子鰤王」として呼ぶことにします。
詳しくはこちら→http://www.cc.kochiu.ac.jp/~fukaharu/FishNutritionKochiUniversity/yuzuburi.html

【高知モデル】
高知県宿毛湾で生産。柚子の原料としては絞った後の柚子皮を使用。飼料へ柚子皮を添加することによって、魚嫌いの人が指摘する臭いの除去を一番の目的としています。それと処分に困っている柚子皮の利用も目的です。こちらはCREST事業の実証試験で、高知大学、高知県漁業指導所や漁協、宿毛の水産会社で取り組んでおります。
【柚子鰤王】
鹿児島県東町漁協 岩本水産で生産。柚子の原料としては主に果汁を使用。柚子皮と同様に臭い除去も目的ですが、こちらは柚子の香りを身にのせることが一番の目的。こちらがオリジナル(元祖)になります。またきれいな色合いが長く続きます。こちらは生産者、販売者、私で取り組んでおります。

生産場所も扱っている業者もことなります。柚子鰤王を扱ってみたい方は私が取り次ぎすることも可能ですので、研究室のホームページやこのブログのコメント欄をご利用ください。

ややこしい話ですみません。


2012年9月18日火曜日

キャンプ2012


 今年もキャンプに行きました。メンバーは深田の指導している学生、OB、学生の友達です。あいにくの空模様でしたが雨もそれほど強く降ることは無く、初日は楽しく過ごすことができました。川で泳いだり、散策したり思い思いの行動をした後に食事を作り宴会をはじめました(↑の写真)。
 翌朝は強風のため早めに撤退することになりましたが、皆さん楽しんでくれたようです。OBが集まる良い機会でもあるので、来年もがんばって開催したいと思います。Y平君にOB幹事をお願いしようと思います。



2012年9月6日木曜日

柚子鰤王の生産・販売

今年も柚子ぶり=柚子鰤王(商標申請中)の生産が始まっています。
詳しくは生産者のブログを見て下さい! http://yuzuburi.blogspot.jp

しかしながら、ちょっと困ったことが起きてしまいました。今年も柚子鰤王を購入(取引)予定だったスーパーが諸事情によって購入予定が白紙になってしまいました。柚子鰤王を取り扱ってみたい量販店の方や飲食業の方は遠慮無く問い合わせ下さい。小口でも対応いたしますので、よろしくお願いします。

上記の様な簡単なパンフレットも用意していますので、必要でしたら差し上げることも可能です。お店で配布してもかまいません。裏面は香りの話が書いてあります。

ブログのコメントに入力して頂ければ私(深田)の手元にメールが届くようになっております。いろいろと不都合があると想像しますので、問い合わせのコメントはオープンにしませんのでご安心下さい。

どうして大学の教員がこんな事までやるのかというと
・自分で開発した製品にはきちんと責任を持ちたい
 通常はこういった取組は県内等でまとまって行うのですが、高知ー鹿児島という連携で行っているので、他の香る魚に比べると販売や宣伝の面で不利になっているのは否めません。また、こういった小口の商売に漁協自体が価値を見いだしてくれていないようなので、関係者でがんばるしかないという切実な事情もあります。

・新しい養殖魚としてきちんと評価して貰いたい
・生産者の意識を少しでも変えたい

皆さんもご存じの通り一次産業は厳しい状況にあります。私としては研究成果をもってこの状況を少しでも改善したいと考えています。また、私は生産・販売まで行う事はできませんので、生産者の方にも新しい販売の仕方を学んで頂き成功例になってもらいたいと考えています。

何事も文句を言っているだけでは状況は変わらないので、試行錯誤しながら前に進むしかないと思っています。

興味を持った方!よろしくお願いします。

2012年9月3日月曜日

柑味鮎

山口県で生産されている柑味鮎です。研究室全員、柚子ブリ・柚子真鯛以外の柑橘魚を食べるのは初めてとなります。


以下はY本君の感想です。

食べれば柑橘類の香りが口いっぱいに広がる・・・という噂の柑味鮎を本日試食しました。この鮎は山口大学農学部と椹野川(ふしのがわ)漁業協同組合(山口県山口市)の共同開発により誕生した養殖鮎で、山口県の特産であるミカンなどの柑橘類の皮から抽出した成分を添加した飼料をあたえて育てたそうです。すでに商品化されており、山口県出身であるY本が帰省のお土産として持って帰りました。研究室皆で塩焼きにして食べてみたところ、少し口にしただけで、濃厚な柑橘類の風味が口いっぱいに広がりました。頭から内臓まで余すとこなくおいしくいただきましたが、どの部位にも柑橘類の風味を強く感じました。みかんの風味が強く、川魚特有の臭みや鮎のすいかの香りはほとんどしませんでした。(ここまで)