すらりとしたスタイルも、超人的な身体能力も確かに似通っている。横田自身も「自分も一番の目標は糸井さんで、マネしています。好きな選手も糸井さん。走攻守すべてがトップレベルなので、自分もああなりたい」と鼻息が荒い。超人が聖地の外野にどっかりと腰を下ろせば、虎は向こう10年は安泰だ。
「阪神はものすごくファンが熱いチーム。2位という順位に恥じないようにやっていきたい」
黒土と、緑の芝の上を縦横無尽に駆け回る。その日が待ち遠しい。上位指名に気を引き締めた。強烈な才能と輝きを宿し、横田ジュニアの挑戦が、いま始まった。(長友 孝輔)
主な阪神のプロ親子鷹
★坪井智哉&新三郎 息子の智哉は1998年に阪神にD4位入団。1年目から打率・327をマークした。2003年に日本ハムに移籍。父・新三郎は中日などで7年プレーした
★野村克也&カツノリ 息子のカツノリは00年にヤクルトから当時、父・克也が監督を務めていた阪神に移籍。4年間プレーした後、巨人に移籍した
★マット&マーティ・キーオ 息子のマットは87年に阪神に入団すると3年連続で2けた勝利を挙げた。父のマーティは一塁手として68年南海で1年間プレーをし、打率・231、17本塁打、46打点
(紙面から)