2013.10.25 05:03(2/3ページ)

頼もし!阪神D3・陽川「巨人相手に力見せたい」/ドラフト

特集:
2013ドラフト会議
阪神から3位指名を受け、バットを手に気合いの入った表情を見せる東農大・陽川尚将=東京農業大学グリーンアカデミー(撮影・白鳥恵)

阪神から3位指名を受け、バットを手に気合いの入った表情を見せる東農大・陽川尚将=東京農業大学グリーンアカデミー(撮影・白鳥恵)【拡大】

 雑草男が虎の門を叩く。3位指名を受けた陽川は、憧れのタテジマに思い浮かべ、頬を緩ませた。

 「うれしいの一言。阪神のファンでした。開幕1軍でやっていきたい」

 主に三塁を守ってきた1メートル79、86キロの右の大砲は、将来のクリーンアップ候補に十分になりえる力を持っている。東農大は東都2部リーグが主戦場ながら、通算23本塁打。持ち前のパンチ力で力強いスイングから鋭い打球を放ち、スカウト陣を唸らせてきた。50メートル走6秒2、遠投110メートルと身体能力も抜群だ。

 剛だけでなく柔も兼ね備えるのが強みだ。大学通算では109安打をマーク。今季パ・リーグの首位打者、長谷川(ソフトバンク)の専大時代の105安打を上回った。今春は打率・450でリーディングヒッターにも輝いた安打製造機だ。

 「小さい頃は今岡選手に憧れていました」。2003、05年の虎V戦士を目標に努力を重ねた。「中軸を打ってきたんで、勝負強さは自信がある」と胸を張る。

 金光大阪高3年の2009年には、巨人から育成3位で指名された。評価が低く、入団を拒否。進学の道を選んだ。

 「悔しさもあった」と振り返る。猛虎の一員となり、その思いを伝統の一戦でぶつける。

【続きを読む】