◇マスターズGCレディース<第1日>
▽24日、兵庫県・マスターズGC(6445ヤード、パー72)▽曇り、気温21・4度、風速5・1メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2520万円▽108選手(うちアマ1人)▽観衆2519人
4年ぶりの日本人賞金女王を目指す森田理香子(23)=リコー=が5バーディー、1ボギーの68をマーク。4アンダーで単独首位スタートを切った。1打差の3アンダー2位に上田桃子(27)=フリー=ら5選手が続いている。
6月のサントリーレディスで今季3勝目を挙げた後、3カ月ほど調子を落としていた森田が、強風の中で単独首位発進を決めた。「風でのラッキー、アンラッキーはあったけど、あまり気にはならなかった。このくらいのは、そよ風ですよ。だって私、86回も打って来たから」。8月、初参戦した全英リコー女子オープン3日目の大たたきは「一生忘れない」という悔しい思い出だが、猛烈な風の中でのプレーを強いられた聖地・セントアンドルーズは、ちゃんと森田に手土産を持たせてくれていた。
1カ月半ぶりに使うマレット型の“エースパター”で5つのバーディーパットを沈めた。「やっぱりエースはエース。安心感あります。浮気しちゃったけど」。グリーン上の不安解消は大きい。
今季4勝目を届けたい仲間たちがいる。2010年1月から毎オフのトレーニングで世話になってきた日立マクセル京都ソフトボール部が、今月で廃部となった。
「他のチームへ移籍する人も、ソフトから引退する人もいます。体づくりだけじゃなく、いろんなことを教えてもらった人たちだから…」。自身の優勝でエールを送りたいのだ。
「トップ発進、やっぱり気持ちいいですね」。その笑顔をキープして、女王に王手、そして生涯獲得賞金3億円突破も一気に決める。 (月橋文美)
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