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　そして、その「条件」とは、星野監督の体調に関するもの。ここ最近の体調はすこぶる良好ではあるが、もともと高血圧症に座骨神経痛という持病があるだけに、再発もあり得る。そうした自身の判断もあり、３年の間に体調が悪化した際は、退任することになるという。だが、いつ倒れてもおかしくない危険な体の状態にもかかわらず、長期政権を受諾したということは…。それだけ本気度が高いということ。“命懸け”でも楽天を常勝軍団にしようという意気込みの表れだ。

　ましてや、今オフには大エース・田中のメジャー移籍が決定的。戦力的には大幅なダウンが見込まれる。それでも楽天を見捨てないのは「弱いチームを強くするのがオレのロマン」という星野監督らしい決断だ。実際、来季の構想について問われると「まあ、なんとかなるもんや」とニヤリ。ルーキーながら１５勝を挙げた則本を筆頭に辛島、釜田ら若手による投手王国の結成に自信をのぞかせている。

　たとえグラウンドで死のうとも、楽天を強くする――。「田中のいない楽天なんて」と来季の前評判は早くも低い楽天だが、星野監督は本気で連覇を狙っている。

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