【社会】コメ偽装で三瀧商事本社など家宅捜索 三重県警
三重県四日市市の米穀販売会社「三瀧商事」によるコメ偽装で、同社が組織的に産地や用途を偽って販売していた疑いが強まったとして、県警は24日、日本農林規格(JAS)法違反(虚偽表示)と米トレーサビリティー法違反の容疑で、三瀧商事本社などを家宅捜索した。県警は、詐欺罪や不正競争防止法違反の適用も検討し、偽装を隠蔽した手口の全容解明を進める。 捜索容疑では、三瀧商事は、コメを食品加工会社や小売店に販売する際、産地を偽って表示したほか、取引記録の作成や産地情報の伝達をしなかったなどとされる。 捜索先は三重、愛知、東京の3都県計36カ所で、内訳は事業所21カ所、役員らの自宅10カ所、乗用車5台。三瀧の関連会社のミタキライス、取引先の稲垣製茶、榊原商店(いずれも四日市市)などが含まれる。 農林水産省などによると、中国産が混ざった国産米は「三重県産コシヒカリ」「愛知県産あいちのかおり」などの表示で店頭に並び、おにぎりや弁当としても国産米の表示で流通大手イオングループのスーパーで販売された。偽装されて流通したコメは計4400トンと過去最大規模で、三瀧商事がこれらの不正で得た利益は少なくとも1億2千万円にのぼる。 農水省と三重県は今月4日、JAS法や食糧法などに基づき、三瀧商事などに改善指示や勧告を出した。三瀧商事とミタキライスは10日に解散を決め、清算手続きに入っている。 (中日新聞) PR情報
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