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【芸能・社会】

「ほこ×たて」対決捏造で放送中止 出演者が暴露

2013年10月25日 紙面から

 フジテレビのバラエティー「ほこ×たて」(日曜午後7時)の20日放送の2時間特番で、不適切な演出があったとして、同局は24日、27日以降の放送を取りやめると発表した。「スナイパー軍団VSラジコン軍団」と題したコーナーで捏造(ねつぞう)があったことを、ラジコンカー操縦者の広坂正美さんが23日に勤務先のラジコン模型メーカー「ヨコモ」公式サイトで告発していた。

 10年に単発特番でスタートし、11年1月からレギュラー化した同番組は「風力マシンVSどんな強風でも絶対に壊れない傘」など、企業や個人が実名で登場し「最強対決」を繰り広げる。

 問題になったのは、逃げるラジコンをスナイパーが撃つという対決で、米国ロケだった。広坂さんの告発によると、最初にボートで3連勝し勝利が決まったのに、放送ではヘリコプターとカーの後にボートで大逆転したことになっていた。また、対戦相手は女性スナイパーだったのに、別の男性にされていた。広坂さんは「偽造された編集内容」「余りにもひどいやらせ番組」と怒りをあらわにしている。

 同局は「ブログの内容はおおむね事実。対戦相手と順番を入れ替えていた」と捏造を認めた。広坂さんは、過去の出演時の猿との対決では、ラジコンカーを追う猿が逃げないよう、首に釣り糸を巻き付ける細工があったと、動物虐待とも受け取れる演出も暴露している。同局は初回放送分から、あらためて不適切な演出がなかったか調査するという。27日は代わりに旅番組を放送する。翌週以降は未定。

◆非情に残念…弁解の余地ない

 碓井広義・上智大教授(メディア論)の話 日本の地道な物づくりにスポットを当て、視聴者やテレビ関係者からも評価されていた良質な番組だったので、非常に残念。“ガチンコ対決”を掲げながら、その部分が違うとなると弁解の余地がない。フジテレビにとっては、ただ人気番組を失うだけでなく、テレビ局としての価値を損なうような大きな問題だ。

 

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