広島名物のもみじ饅頭をほおばる大瀬良大地=北九州市の九州共立大学で(保田叔久撮影)
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3球団競合の末、広島からドラフト1位指名を受けた九州共立大の大瀬良大地投手(22)は北九州市内の同大で会見し、前田健への弟子入りを宣言した。
「できるだけそばにいてレベルアップできるようにしたい。投手に関することは全部、聞きたい」。最速153キロ右腕は、球界を代表するエースから全てを吸収する覚悟だ。
運命の赤い糸に引き寄せられた。抽選には赤いパンツを履いて臨み、見事に当たりくじを引いた担当の田村スカウトは長崎日大高3年時から注目してくれていた。「何か縁があるのかなと思った」。広島が交渉権を獲得すると、それまで一度も表情を変えなかった男が白い歯を見せた。
九州で生まれ育ったが、広島への思い入れは強い。チームには長崎日大高3年夏の長崎大会準々決勝で対戦した今村(清峰高出身)がいる。
CSファーストS第2戦が行われた13日は、マツダスタジアムでのパブリックビューイングで観戦。見知らぬおじさんからプレゼントされたチケットで入場したという。
「おじさんの名前すら分からないけど、いつか感謝の気持ちを伝えたい。1年目から1軍で使っていただけるように頑張りたい」。大学ナンバーワン右腕が意気揚々とプロの世界へ飛び込む。 (西岡誠)
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