安倍晋三首相は24日放送のテレビ朝日の番組で、小泉純一郎元首相の「脱原発」発言について「小泉さんの一つの勘なのだろうが、1年間で4兆円近い国の富が海外に出ていっている。ずっと続いていくと大変だ。今の段階で(原発)ゼロを約束することは無責任だと思う」と批判した。収録は23日。

 首相の発言は、原発停止の影響で火力発電向け燃料の輸入コストがかさみ、原発ゼロを続けるのは現状では難しいとの認識を示したもの。小泉氏は最近、講演で「脱原発」を再三主張し、「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のごみの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ」などと語っている。首相はこれに反論した形だ。

 首相は24日の参院予算委員会では、社民党の吉田忠智党首から、小泉氏と、「原発反対」と発言した昭恵夫人の2人のパネルを示され、「脱原発は首相の決断にかかっている」と促された。首相は「2人とも私にとって極めて重要な人物。ただ、政府としてはエネルギーの安定供給、経済活動にとって(原発は)極めて重要」と述べ、脱原発には同調しなかった。

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