Updated: Tokyo  2013/10/25 03:06  |  New York  2013/10/24 14:06  |  London  2013/10/24 19:06
 

アジア・太平洋株式サマリー:香港・中国株下落、印株一時最高値

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  10月24日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式 相場は下落。前日に約3週間ぶりの大幅安となったハンセン指数の下げが続いた。英HSBCホールディングスなどが発表した10月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は製造業活動が市場予想を上回って拡大していることを示したものの、中国金融市場での短期金利上昇が嫌気された。

香港に上場している中国本土の不動産会社として2位のチャイナ・リソーシズランド (華潤置地、1109 HK)は2.1%安。北京市が安価な住宅を供給すると発表したことが響いた。中国神華能源(1088 HK)は1.9%安。中国国家発展改革委員会(発改委)の指示で同社石炭火力発電所の電力価格を同社が引き下げた。

一方、同族経営の永亨銀行(302 HK)は2.5%高。同行の買収をシンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行が検討していると事情に詳しい関係者が明らかにした。

ハンセン指数は前日比164.13ポイント(0.7%)安の22835.82と、9月9日以来の安値で終了。指数を構成する50銘柄のうち44銘柄が下げた。ハンセン中国企業株(H株 )指数も同1.3%安の10322.12。

RBCインベストメント(アジア)のファンドマネジャー、テレサ・チョウ氏は「株価はこれまで十分に上げてきており、さらに上昇する前に一服する必要がある」と指摘した。ハンセン指数は6月に年初来安値を付けた後、中国経済が安定化する兆しを背景に15%上昇している。

【中国株式市況】

24日の中国金融市場で、指標の短期金利が6月以来の大幅上昇となった。中国人民銀行(中央銀行)が資金供給を見送っていることが影響している。株式相場は下落し、上海総合指数は約1カ月ぶりの安値で引けた。

銀行間資金の取引センターであるNIFCによると、7日物レポ金利 は65ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.67%。翌日物レポ金利は27bp上昇の4.07%。中国国債(表面利率4.08%、2023年8月償還)の利回りは7bp上昇の4.22%。人民元はここ20年での高値となる1ドル=6.0813元を付けた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数は前日比18.79ポイント(0.9%)安の2164.32で終了。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は0.7%安の2400.51と、3日続落。

中信銀行(CITIC銀行、601998 CH)は1.3%安。中国2位の不動産開発会社、保利房地産集団(600048 CH)は1.8%安。

交銀国際のストラテジスト、洪灝氏は電子メールで配布したリポートで、「利益を確定するときだ」と指摘。年後半の中国株上昇を予想した同氏は、人民銀が政策を引き締め、経済統計が予想に届かないとの懸念から、今は中国株の保有縮小を勧めている。

【インド株式市況】

インド株式市場では、S&Pセンセックス指数が終値ベースの最高値を一時上回ったものの、前日比で下げて終了した。デリバティブ(金融派生商品)取引の期日を控え、ポジションを縮小する動きが優勢となった。

ウィプロ を中心に、テクノロジー株が売られ同業種の指数は2週間ぶりの水準まで下げた。石炭生産最大手のコール・インディア は6週間ぶり安値。

一方、バロダ銀行 は3カ月ぶり高値に上昇。不良債権対策として国営銀行20行に総額1400億ルピーを注入すると政府が発表し、20行に含まれる同行が買いを集めた。

ムンバイ市場でのセンセックス指数 は前日比42.45ポイント(0.2%)安の20725.43で終了。一時は21039.42に達し、2010年11月5日に付けた終値ベースの高値21004.96を超えた。年初来安値となった8月21日以来、16%上げている。インド市場のデリバティブ取引は毎月最終木曜日が期日となる。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比16.79ポイント(0.3%)高の5372.89。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比10.94ポイント(0.5%)高の2046.69。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比20.10ポイント(0.2%)高の8413.72。

更新日時: 2013/10/24 21:54 JST

 
 
 
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