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  • No.621

    安全対策は「三流」

    2013/03/04 10:34

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    記事入力 : 2013/03/04 09:59
    フッ酸ガス事故:一流企業サムスン、安全対策は「三流」

     半導体売り上げ世界第2位のサムスン電子華城工場が、安全対策で深刻な問題を抱えていることが分かった。爆発防止(防爆)機能付き電気設備や有毒物質浄化設備の設置など、基本的な安全対策が行われていなかったのだ。専門家によると、日本や欧州などの先進国でサムスン電子のような問題を抱えていることが分かった場合、作業員に仕事をさせないケースもあるという。

     雇用労働部(省に相当)は3日「今年1月にフッ酸漏れ事故を起こしたサムスン電子華城工場で特別検査を行ったところ、産業安全保健法違反の事例を1934件摘発した」と発表した。

     雇用労働部の関係者は「サムスン電子の安全管理体制は全体的に問題があることが分かった。安全対策に問題があれば大きな事故につながる恐れがあるが、サムスン電子はこれを見過ごしてきたと言わざるを得ない」と指摘した。雇用労働部はサムスン電子の全ての半導体工場(華城、器興、温陽)を対象に、安全対策について改めて見直しを行うよう命令した。雇用労働部によると、一つの工場で摘発件数が1934件に達したのはこれまでで最多だという。

     今回最も摘発が多かったのは、爆発防止(防爆)機能のある電気製品が使用されていないケースだった。雇用労働部の関係者は「水素やメタンなど、爆発の恐れがあるガスを使用する場合、ガス漏れに備えてガスとスパークの接触を防ぐ防爆機能のある電気製品を使用しなければならないが、工場ではこの機能がないスイッチや掃除機などが400点以上見つかった」と明らかにした。

     またフッ酸タンクなどの圧力容器は2年ごとに安全点検を受けなければならないが、検査期間を過ぎた容器が200以上あることも分かった。発がん物質の石綿が使われた資材を解体する際、法律で義務付けられた石綿含有量のチェックを怠ったケースも80件以上見つかったという。

     雇用労働部によると、華城工場の六つの生産ラインのうち、排気装置が法律通り設置されていたのは二つのラインだけだった。三つのラインで浄化設備がなく排気に問題があり、またフッ酸事故が起こったラインの化学物質中央供給室(CCSS)には、排気装置が最初から設置されていなかったという。安全認証マークがなく廃棄しなければならない作業用ヘルメットや手袋が使われたケースや、アンモニアを取り扱う作業室にマスクが支給されていないケースもあったという。

     また雇用労働部によると、作業員に支給された防護服は、(シンナーやアセトンなど)有機溶剤は遮断できるが、フッ酸のような有害物質が漏れ出した際には安全が保障されないものだったという。雇用労働部はすでに摘発した1934件のうち、712件については事業者を検察に送致するなど法的な対応を取り、143件については総額2億5000万ウォン(約2150万円)の罰金を徴収する予定だ。また1904件については改善命令を下す方針だという。

    崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
    朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


    それが朝鮮なのさ。

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