9/26日、かねてから噂されていた、さいたま市消防局・浦和消防署の救工が満を持して納車されました。
職員の方々から「デカイの」と呼ばれるその新車の姿を、28日に浦和はしごを撮影に行った際、テスト走行に出発するところで捕捉することができました。ご厚意で敷地内での撮影もさせていただきましたが、そちらは掲載許可がまだ下りていないため保留とし、歩道から撮影した分だけをババッと掲載します。
さいたま市消防局・浦和署 RⅢ13294 浦和R
救助工作車Ⅲ型（2013年・櫻護謨/坪井）
先代の日野・スーパードルフィンプロフィアから、まさかの三菱ふそう・スーパーグレートとなった新・浦和救助。製造メーカーは、落札した櫻護謨に加えて坪井車体が手がけています。埼玉県内で、大型バス型救工といえば川越中央救助が有名ですが、これまたとんでもない車両が登場したものです・・・・・・。
まずはそのサイズ。先代は高床四駆で2軸車でしたが、今回は後輪前軸or両軸駆動で3軸車（おそらくFV）となりました。全長は明らかに長くなり、職員さんからは「これ、（狭いところ）曲がれる？」という声も聞かれましたが、どうやら見た目よりは小回りが利くようです。ふだんの市街地での運用であれば、先代よりは走行しやすいかと思います。が、やはり巨体には変わりなく、乗降の時点でなかなか大変そうに目に映りました。
走行シーンも見ましたが、最新型式とあって当然ながらスムーズな印象でした。スパグレの中でもハイパワーなものを載せているのか、エンジン音は少々大きいように感じましたが（アクセルベタ踏みだったなら話は別ですがｗ）、むしろこの圧倒的な存在感にはちょうどいいくらいかな、と思いました。
後部にはもちろんクレーンを装備。古河ユニックと、オーストラリアにあるPALFINGER社（パルフィンガー社）の提携機種であるPK11002-Jがおごられています。個人的には、救工のクレーンはヒアブが多いという勝手なイメージがあるので、見慣れないロゴステッカーに「？」となったのはここだけの内緒（←
テールライトも見てのとおりの社外品、なんと欧州車であるボルボ・トラックスの純正品を使用しています。3連テールでもLEDでもなく、まさか外車のパーツを使うとは思いもしませんでした。日本国内で一般的にみられるテールライトとはまったく雰囲気が違いますね。
後面補助警光灯は、大宮署のⅣ型救工と同様、作業灯を挟むように縦コンボ配置です。さいたまらしいポイントではないでしょうか。
ハイルーフは純正のものをそのまま流用したため違和感のないフィット具合です。バンパーは前出しした影響なのかわずかにラインが合っていませんが、こういった誤差は消防車には時折見られますね。
正面から。三菱のスリーダイヤモンドはグリルと同色に塗りつぶされています。
ヘッドライト・フォグランプのメッキカバーは社外品。純正状態では黒ですが、それだとまた随分印象が変わって見えそうですね。
現在、まだ浦和Rとして運用中の資機材搬送車と。
あと半月もしないうちに、資機材搬送車は代車運用の任を解かれ、本来のポジションに戻ります。
上の写真2枚は、浦和署の目の前にある歩道橋から撮影したものです。
テスト走行出発直前の短時間だけ見学させたいただいた後、浦和を離れて別の場所に行っていたのですが、そろそろかな？と思った頃に再び行ってみたところ、待つこと5分で運よくテスト走行から帰署してきました。
ニガテな流し撮りに必死だったので、ブレてるわ傾いてるわで酷い写真ですが・・・・・・ルーフの形状や対空表示、資機材ボックスなどの配置がひととおり確認できるかと思います。
いつもどおり、簡単に写真だけ羅列する記事になってしまいましたが、とにかくこの車両、カッコいいです。迫力も存在感も圧倒的です。ひと目見たとき、呼吸を忘れるほど見入ってしまいました。第一印象は、外国のレスキュー車か？と思ったほどです。オーバーか。
随所に製作担当の職員さんの強いこだわりがみられる同車ですが、昨日10/2には東京国際防災展に展示されましたので、ご覧になった同業者さんも多いかと思います、クレーンやシャッターや資機材展開中の姿など、会場に行けなかった僕は詳しくは皆さんの記事に期待させていただくことにします！