2013年10月24日05時27分
【渡辺丘、機動特派員・牧野愛博】日本による国家安全保障会議(日本版NSC)設置の動きを契機に、英国が日本に急接近している。英側はNSCのノウハウを日本に提供。日本版NSC設置法の成立を前に、NSC事務局のトップ同士を結ぶホットラインの開設でも合意した。秘密保護を条件に、安全保障分野や緊急事態での情報共有が進みそうだ。
日本の専門家は英国の動きについて「キャメロン政権が中国の軍事・経済の拡大路線に警戒感を強めている」と分析。米国の地位低下などもあり、アジアでの英国の影響力を維持するために日本に接近しているとみている。
日本政府も、1月のアルジェリア人質事件で、英国の情報に全面的に頼った経緯もあり、英国の働きかけを歓迎している。
英政府関係者は22日、日英ホットラインの開設について「NSCのトップ同士で定期的な協議ができる」と説明。日本版NSCが発足すれば、「アルジェリア人質事件のような危機の際、情報や分析を共有し、さらに連携した取り組みができる」と語った。
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朝日新聞官邸クラブ
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