'13/10/24
「お願い」雨中駆ける
24日告示された広島県知事選で、有権者が注目する県政の課題は何か。2候補が第一声を上げた広島市内の街頭で論戦への期待を聞いた。
景気、雇用対策を求める声は強い。安佐南区の工務店経営川本一義さん(77)は「建築単価が安いままだと、若い従業員の福利厚生が不十分になる。技術者育成に向けた公的な支援をどうするのか、について選挙戦期間中に確かめたい」。同区の会社社長田村司さん(64)は、市北西部のひろしま西風新都を例に挙げて「高速道路網が発達して利便性もいい。県外から優良企業を誘致してほしい」と注文した。
約20社に応募して内定が決まった、西区の専門学校生辻本慎さん(22)は「募集枠が少ない。商業や経済が活気づく政策を」。長男(5)が保育園に通う東区のパート従業員佐々木知子さん(37)は「民間任せでは保育の質が保てないのでは。公的な保育施設を充実させてほしい」と求めた。
この日朝は県内全域で雨が降った。西区の会社員草地義範さん(48)は「広島は土砂崩れの危険箇所が多い。安心して住み続けるため、地域単位のハザードマップ作りの支援など県民の防災意識を高める必要がある」と指摘した。