:2013/10/24 (木) 14:49
24日の東京市場は、円相場が中国関連の材料で振れる展開だった。序盤は前日の円高の動きを受けてドル円は97.30-40レベルでスタート。米欧株が下げたことを受けてリスク回避ムードが優勢。ドル円は一時97.51レベルまでショートカバーが入る場面もあったが、すぐに円高方向に切り返すと、一時97.17レベルと前日安値97.15レベルに接近した。仲値公示にかけては円買いは一服。注目の10月中国HSBC製造業PMI速報値は50.9と前回50.2および市場予想50.4を上回り、7カ月ぶり高水準となった。この結果を受けて円売りの反応がみられ、ドル円は97.45近辺まで反発した。その後はレンジ取引が続いたが、午後の取引で日経平均が上げに転じる動きに、ドル円も97.55レベルと朝方の高値を更新している。
豪ドルやポンドといった前日下げの目立った通貨が反発している。豪ドル円は一時94円台を回復、ポンド円も157.90近辺まで反発した。対ドルでも堅調で、豪ドル/ドルは一時0.9665近辺、ポンドドルは1.62台乗せ水準まで買い戻された。ユーロもつれ高となり、ユーロドル1.3790近辺、ユーロ円134.45近辺へと上昇した。
日経平均は81円安で寄り付いた後、一時下げ幅を100円超へと拡大する場面があった。ただ、中国指標が強含んだことで下げ幅を60.55円と縮小して前引けを迎えた。午後には一時再び100円超安になる場面があったが、大引けにかけては上げに転じるなど神経質な値動きになっている。一方、中国の短期金利は上昇しており、引き続き金融引き締め懸念は根強い。この日、中国人民銀行は3日連続で資金供給オペを見送っている。上海株は中国指標を受けて総合指数が一時プラスとなったが、すぐにマイナス圏へと押し戻されている。