大阪市議会から不信任決議を受けた美延映夫（みのべ・てるお）・市議会議長（大阪維新の会）について、市議会の各会派は２３日、１２月１３日の議会会期末後に美延氏が議長を辞職することで合意した。「辞職の必要はない」と主張してきた維新側は、決議を提案した公明、自民、民主系の３会派が求めた「早期辞任」は拒んだものの、辞職に追い込まれて痛手を被った。

　この日は本会議で一般質問がある予定だったが、一連の混乱で流会した。議会事務局によると、予定された本会議が開催されないのは、１９５８年７月以来２度目という。

　３会派はこの日も早期に辞職するよう求めたが、美延氏は会期末後とする意思を変えなかった。美延氏が改めて各会派に謝罪し、他会派もこれ以上議会を空転できないとして歩み寄った。２４日の本会議で、美延氏が１２月辞職を許可された後、議場で謝罪する。

　維新代表の橋下徹市長は報道陣に「議会が決めたことで僕がとやかく言うことでない。本人の意思に基づいて決めたことだ」と話した。【茶谷亮、村上尊一、重石岳史】