柏崎刈羽原発:規制委、東電社長を聴取へ…審査は当面凍結

毎日新聞 2013年10月23日 21時24分(最終更新 10月23日 22時49分)

 東京電力福島第1原発で汚染水漏れが続いているのを受け、原子力規制委員会は23日の定例会で、田中俊一委員長が28日に東電の広瀬直己社長と会談し、福島第1原発や再稼働申請している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の安全管理態勢などを聴取することを決めた。規制委は再稼働に向けた安全審査を当面凍結し、会談を基に開始時期を検討する。審査は少なくとも半年程度はかかる見通しで、年度内の再稼働は困難な情勢となった。

 規制委は昨秋の発足以降、組織の独立性を守るために電力会社幹部との個別面会を避けてきた。田中委員長は23日の記者会見で、柏崎刈羽の審査時期について「福島と全く無関係というわけにいかない。どう急いでも急いでできるレベルの話ではない」と述べた。直接会談について「現実に目の前に突きつけられた(汚染水)問題をどう克服するか率直に話し合う」と語った。会談は非公開の見通し。

 東電は9月27日、安全審査の申請書を提出したが、第1原発で作業ミスによる汚染水トラブルが頻発。東電は今月15日、規制委に対し、柏崎刈羽と福島の作業の両立は可能とする報告書を提出したが、23日の規制委定例会では「柏崎刈羽の態勢が万全だと主張するなら、その要員をなぜ福島に投入しないのか」などの批判が続出した。

 東電の姉川尚史常務は23日の自民党会合で、「福島の安全確保のためにも(柏崎刈羽再稼働による)経営基盤の確立が必要。安全と経営のどちらを優先するのか、といった選択肢の問題ではない」と訴えた。【岡田英、中西拓司】

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