【ワシントン=奥寺淳】米国を訪問中のパキスタンのシャリフ首相は22日、ワシントンで講演し、米軍による対テロ掃討作戦の無人機攻撃について、「パキスタンの主権を侵害しており、テロ対策に向けた我々の努力にも有害だ」と述べ、米側に無人機の使用停止を求めた。

 無人機攻撃はアフガニスタンの国境付近などに潜伏するイスラム過激派を殺害する名目で行われており、国連人権理事会が依頼した調査では、2004年からパキスタンでは少なくとも400人の民間人が犠牲になったとされる。人権団体は「国際法に反し、戦争犯罪につながる深刻な恐れがある」と非難している。

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