2013年10月24日10時52分
東京電力は24日、福島第一原発の排水溝の水からストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質を1リットルあたり14万ベクレル検出したと発表した。8月から始まった排水溝の水の調査で最高値。放射性ストロンチウムの法で定める放出限度は1リットルあたり30ベクレル。検出された水にはストロンチウム以外の放射性物質も含まれているが、高い濃度になっている。
東電によると、23日に採取した水から検出された。22日は同5万9千ベクレルだった。東電は「これまでに降った雨水の影響で、周辺の地表にある放射性物質が排水溝に流れ込んだためとみられる」などと説明。新たな漏れは確認されていないという。
観測地点は、8月に300トンの高濃度汚染水漏れ事故が発覚したタンクの近く。排水溝は約700メートル先で港湾外の海につながっている。放射性物質がそのまま流れていくのを防ぐため、この地点の下流側に土嚢(どのう)を積んでいるという。
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