記事

沖縄、西表島北北東のウ離島の中国系企業買収説について、事実関係究明、、第一報

 なぜ、報道が出たのか、いまひとつわからない、沖縄県竹富町に属する、西表島北北東の無人島、ウ離島の買収問題。

 法務局として把握している事実は、
 8月下旬から9月上旬のころ、中国人と思われる、男性3人が、一度だけ、法務局の石垣支局を訪れ、壁に掲示されている地図を見た。

 その際、質問も、請求もなく、立ち去った、、
 
 ということだけなのだそうです。

 竹富町役場では、本件について、まったく、聞いていなかった、そんな話があるのか、という反応でした。

 つまり、町内で広く話題になっていたということではないわけです。

 尖閣をめぐる状況が緊張して以来、この手の「外資買収」の噂は、沖縄や北海道では、相当出ており、根っこのあるもの、ないものあわせて、またか、という部分もあるのでしょう。

 そして、ソースは申し上げませんが、この、400м×幅100~200мの細長い島は、現在静岡の方の所有になっており、この報道前後で所有関係に変化はありません。

 このところ、沖縄にはかなり中国の情報関係者が入っている、と言う説があります。沖縄の石垣や宮古などから、尖閣周辺に漁船が出るたびに、なぜタイミングよく、中国の海艦が駆けつけられるのか、についても情報提供者の存在が言われています。

 まあ、漁船の出発は隠すことはできませんから、内部に関係者がいなくても、通報は可能だとは思われますが。
 
 今回の情報、提供した方の意図は何なのか、こうなってきて、政治家からも照会があると、日本の当局は、「身構え」ますから、民間対民間の取引とは言え、そっと購入するのは、相当難しくなります。

 そもそも、戦略的に重要な拠点については、他の利用価値が低く、従って値段も安い土地でも、一定の賃料で、国や地方公共団体が借り、かつての尖閣のように、「管理」することも、考えたほうがいいかもしれません。

 あるいは、誰が購入してもその利用法に制限をつけることも一案です。その場合、ルール設定前に購入した方の逸失利益をどうするか、という問題は生じますが、このほうが経費はかかりません。

 外国人土地所有規正法については、大正時代の法律で、その後わが国が加入したWTOや、対内直接投資についてのルール上、今から施行令を作ってそのまま適用するのは困難、という説が強いです。

 それにしても、今日もある会合で、沖縄のほかの土地についての外資買収情報が寄せられました。

 最近加速しているようなので、まずは警戒態勢をとるよう、促していきます。(続く)

片山さつき
参・自民/元総務大臣政務官・元経済産業大臣政務官

記事一覧へ

あわせて読みたい

「沖縄問題」の記事一覧へ

  • ブロガーが見るソーシャルイノベーションの今
  • ブロガーが見るソーシャルイノベーションの今
  • 働く前に読んでおきたい6つの話

トピックス

記事ランキング

  1. 1

    外務省アップロードの竹島動画に抗議:韓国

    The New Classic

  2. 2

    コネ入社のススメ

    城繁幸

  3. 3

    【読書感想】韓国 反日感情の正体

    fujipon

  4. 4

    大気汚染問題で中国人が政府を批判しない理由

  5. 5

    何処の国でも体育会系は好まれる?

    wasting time?

  6. 6

    来やしないって、本当に日本が求めている高スキルの移...

    広瀬隆雄

  7. 7

    「小さな政府」という誤解:連載『リスク・責任・決定...

    SYNODOS

  8. 8

    なぜ阪急阪神ホテルズは食材の不正表示を自主的に発表...

    大西宏

  9. 9

    抗議のお作法

    緒方林太郎

  10. 10

    iPadが示すパソコンの未来

    新井克弥

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

意見を書き込むには FacebookID、TwitterID、mixiID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。