コウタロウです。 タグチメソッドをExcelで解析すると、グッとわかりやすく早く解析できます。SUITEXLの中でも、タグチメソッドの静特性(望目、望大、望小特性)と動特性について、簡単な事例による解析プログラムを載せています。 これは、事例ごとにExcelシートの数式と関数、VBAを駆使して作成され、EXCELシート上で計算処理方法や流れを確認しながら、計算途中経過もわかりやすく表示することに重点を置いて作ってあります。 タグチメソッドは複雑で、分かりにくい、とっつきにくいとよく言われます。しかし、このタグチメソッド、日本よりも海外の方が評価や利用度が高いのは不思議です。確かに、私の経験でも某台湾メーカーのエンジニアはこれを勉強して使いこなしており、タグチメソッドは日本では常識のように思っておられましたが、実際はそうでないのですね。 タグチメソッドの本質は、工場で生産された製品が市場にでたときに品質がぶれないよう、開発設計段階で、ノイズに強いパラメータ設計を行うことにあります。製造面では全ての工程で入力があってそれに対して出力機能があります。動特性では、装置や製品の稼働時、入力に比例して出力が増加するのを理想とします。静特性では、この機能性を固定してパラメータ設計を行ったりしますが、特性の断片を見るにはそれでよくても、最終的には動特性で機能性を入れて、パラメータ設計を行うことが、より安定した設計条件を得るために重要になります。 平たくいえば、品質を向上させることは、市場で予想しない条件で製品が使用されたとしても、安定して性能が出せるよう動特性のパラメータ設計を行うことが重要ということです。 タグチメソッドをとっつきにくくしている要因に、理論が複雑なこともありますが、データ処理が複雑なこともあります。米国などでは回帰分析を使った簡便法が主流とのことで、日本でも簡便法を使った参考書がいろいろ出されているので読まれた方も多いのではないかと思います。 SUITEXLもこの簡便法でExcelを使って計算しています。Excelを使えば、制御因子、誤差因子、データを入力すればすぐ特性や要因効果がすぐOutputされ、数式を見て処理内容も確認できます。理論さえ押さえれば、データ処理はやはりこのような専用ソフトを使った方が格段に効率的ですね。Excel使わないなんてもったいない!ですね。 |
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